- 苦手な上司や先輩がいて、いまいち会社に馴染めない。
- お願いが苦手でひとりで仕事を抱えてしまいがち。
- 嫌われるのが怖くて他人になにも頼めない。
こんな悩みを抱えている人は、この記事を読めば解決します。
実は人間って自分のこと以外に関心がないので、思ったよりも他人のことを考えていません。
だから多少のことでは嫌いにはなりません。
では、なぜ嫌われていないか過剰に心配するかというと、脳は自分が話したネガティブな内容は鮮明に覚えるようにできているのに対して、相手が見せたポジティブな反応のことは忘れてしまうから。
自分のミスは鮮明に覚えていても、相手が褒めてくれたことや、笑ってくれたことは忘れやすくできているんです。
実際にドイツで行われた実験では、2人1組で5分間会話をしてもらったところ、かなり会話が盛り上がったグループでも「相手は好意を持っていないだろう」とお互いに答える割合が高かったようです。
今回紹介する「超報復力」の著者、メンタリストDaiGoさんは小一から中二までいじめられていましたが、中二の時にいじめっ子にやり返し、自分を変える力を手に入れました。
そして自分のことを大きく変える努力をして、人生を変えることに成功した、と本書には書かれています。
この記事ではそんなメンタリストDaiGoさんの著書「超報復力」の中から、人間関係を円滑にするために必要な知識を紹介します。
この記事を読めば人間関係に悩んでいた自分が、どれだけ思い込みの力に支配されていたかわかります。
そして、思い込みから解放されることで、のびのびとコミュニケーションが取れるようになります。
ポイントはお願いすること。上手なお願いは聞いてくれた相手の承認欲求を高め、こちらへの好意へ変化します。
人間は群れで生活をしてきたので、承認欲求が強く他人に認められるためならお金を払ってもいいと思う生き物です。
まずは嫌われていることに過剰に反応してしまう思い込みを捨て去りましょう。
それでは、いってみましょう。
私って嫌われてる?いいえ、ただの勘違いです。
人間は自分が嫌われていると思い込みやすくできています。
ある実験で、ふたり1組で5分間お互い自由に話してもらい、終了後それぞれ感想を聞いてみました。
するとかなり話が盛り上がったグループでも感想は「ふつう」、いまいち話が盛り上がらなかったグループでは「嫌われただろう」と感想がでました。
このように自分が嫌われていると思い込みやすいのが人間です。
そもそも相手が何を話したかなんて実はあまり覚えていません。
しかし自分が話した内容のなかでも失敗だけは鮮明に覚えてしまうから、嫌われているという誤解が生まれます。
好きになってもらえるポイントは数えるほど。でも嫌われるポイントは無数にある。
ドイツで行われた実験によると「この人のどこが好きですか?」と複数の人に聞いても、その人たちが好意を持っているポイントはだいたい同じでした。
たとえば親切で人柄がいいAさん。このAさんに好意を持つ人たちに「Aさんのどこが好きですか?」とたずねると「親切なところ」という答えが多くの人から挙げられました。
一方でAさんのことを嫌いな人たちに、
「どこが嫌いですか?」とたずねると、
・偽善的なところ
・裏表がありそうなところ
・声が嫌い
・顔が嫌い
・笑い方が嫌い、などなど。
人によって様々なポイントが挙げられました。
つまり、好きになってもらえるポイントは数えるほどでも、嫌われるポイントは無数にあるってことです。
たとえ嫌いと言われるポイントを直しても、その人はまた別の嫌いなポイントがつくります。
そんなの不毛ですよね。
嫌われない努力よりもっと好かれる努力
たしかに嫌われるのは怖いです。
だけど嫌われるポイントは無数にあるし、あとからいくらでも理由をくっつけられます。
人間は感情で嫌いになって理由を後付けするからです。
それなら自分が好かれているポイントを磨いてきましょう。
いわゆる長所を伸ばす考え方です。
長所がわからないって人は、人から褒められたことがあるところ。
それがあなたの強みです。ドンドン磨いていきましょう。
お願い上手は好かれ上手。上手なお願いは人から好かれる。
人間は群れをなすことで生きてきました。
だから本能の中に頼られたい思い=承認欲求があります。
お金を払ってでも、この承認欲求を満たしたい生き物が人間です。
だから仲良くなりたい相手がいるなら、その人が得意そうなジャンルでお願いをしましょう。
上手にお願いができれば人間関係がガラッと変わります。
お願いをしたときの方が好きになってもらえる原理
ふつう、嫌いな人のお願いは聞きませんよね?
でも、思い出してみてください。
嫌いな人のお願いでも「ま、いっか」と聞いてしまったことってありませんか?
それは人間は自分が思っている以上にお願いを断ることが苦手だからです。
でも脳は嫌いな人のお願いを聞いたあとに「なんで嫌いな人のお願いを聞いてしまったんだろう?」と混乱します。
「そうか!本当は嫌いではなく好きなんだ。だからお願いを聞いてあげたんだ!」
そうやって脳は錯覚し、逆に相手に好意を持ちます。
だからお願いは聞くよりもした方が相手に好きになってもらえるんです。
相手と仲良くなりたいならお願いは上手にするべき
だからこそ仲良くなりたいなら積極的にお願いをするべきです。
ただそれでもお願いを断られたら意味がありません。
そこでオススメなのが時間を選ぶこと。
たとえば土日がお休みの職場なら、仕事の終わりが見えている金曜の午後がいちばんお願いを聞いてもらえる確率が上がります。
相手が休みを前にして気がゆるんでいるからです。
逆に月曜の午前なんかは最悪です。
これから1週間が始まる憂鬱な気分のときにお願いしても「勘弁してくれよ」と思われてしまいますよ。
3種類の笑顔を見抜いて、敵を見抜け。
笑顔には3つの種類があります。
■リワードの笑顔→報酬の笑顔。相手の気分を良くする笑顔。
■アフィリエイティブの笑顔→親近感の笑顔。私はあなたの敵じゃないですよ、と示す笑顔。
■ドミナンスの笑顔→支配の笑顔。自分は相手よりも上だ、と思っているときにでる笑顔。
それぞれ詳しく解説していきます。
リワードの笑顔
歯がチラッと見えるくらい口が開いている笑顔。
この笑顔を見れると楽しい気持ちや幸せな気持ちになれるから、人から好かれやすい。
アフィリエイティブの笑顔
歯は見えないが両方の口角が上がっている笑顔。愛想笑いもここに含まれる。
愛想笑いと聞くと嫌な印象になるがそんなことはなく「私はあなたの敵じゃないですよ」という意味合いの笑顔。
相手がこの笑顔をだしてくれてるなら、うまくコミュニケーションが取れている証拠。
ドミナンスの笑顔
どちらかの口角と眉が上がったいびつな笑顔。
自分が相手より上だと思っているときにでる顔。
もちろん相手にも嫌な印象を与える。
この笑顔がでたら要注意。
相手はこちらを見下している可能性がある。
ただし注意したいのが、左右どちらかの奥歯でばかり食べ物を噛む癖がついている人はこの笑顔が癖になっていることがあります。
この笑顔が癖になってるなら、絶対に直した方がいいです。
初対面の人と話すときに意識するのは“類似性と自己開示”
初対面の人と話すとき、とくに意識してほしいのが類似性と自己開示です。
類似性=共通点を感じれば、相手は2倍以上の親近感を感じてくれます。
親近感を感じてもらえれば、こちらの提案を「イエス」と言ってくれる確率があがるということです。
出身地が同じ、血液型が同じ、生まれた月が同じ、名前の漢字が同じなど、類似性はほんの些細なことでOKです。
類似点を見つけたときに自分のこともワンプラスで話す
たとえば出身地が同じ場合は
「僕も◯◯出身なんですよ!小さい頃は両親に連れられてよくあそこの川で遊んでいました。◯◯さんはご両親との思い出などはありますか?」
といったように、自分のことを話しながら相手に質問を投げかけます。
そうすると相手は聞いた分だけ自分のことも話さなきゃと思ってくれます。
この現象を自己開示の返報性と呼びます。
自己開示の返報性とは相手がオープンに接してくれた時、自分も相応の秘密を開示しなければならない、と感じる心理現象です。
類似性を探すときに自己開示も意識すれば、初対面の相手でも信頼感を得れます。
すぐにできる!信頼されるための話し方5選
■目を見る。
■少し早口。重要な部分はゆっくり。
■ジェスチャーが多い。
■うなずきが多い。
■背筋が伸びてる。
この話し方ができるだけで有能で信頼できると思ってもらえます。
簡単だけど効果的なテクニックです。
【超報復力】まとめ
- 嫌われるポイントを直すより、好かれるポイントを伸ばす。
- お願い上手は好かれ上手。上手にお願いできれば人間関係は変わる。
- 3種類の笑顔を見抜け。ドミナンスの笑顔には要注意。
本書ではほかにも
・いい人のふりして攻撃してくる人の撃退法
・頑固な相手の意見を変えるテクニック
・あなたが上司から目の敵にされる本当のわけ
・やる気と自信といい人間関係を1週間で手に入れる
・メンタルを回復させる3つの方法
などが書かれています。内容が気になる方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。
ほかにもメンタリスト DaiGoさんの本をまとめた記事はこちらになります。
【狂気の2万文字】メンタリストDaiGoさんのオーディオブック24冊を徹底解説