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小説を読むメリットとは?「小説は読む意味がない」は誤解【脳への効果が絶大】

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小説を読むメリットとは?「小説は読む意味がない」は誤解【脳への効果が絶大】
この記事はこんな人におすすめ
  • 本の中でも小説がいちばん好き
  • 小説は読む意味がないと言われているのが信じられない
  • 小説を読むことで得る効果が知りたい

人生における大切なことは本から学んだという人も少なくありません。

しかし、ビジネス書や自己啓発書を愛読する方の中には「小説は娯楽。実際の生活の役には立たない」という人もいます。

𝕏(旧:Twitter)でこんな投稿がありました。

この投稿には世の中の多くの人が反発し、いいね数は2.6万にもなりました。

これは小説は読む意味がないと誤解する人に対して、本当に本が好きな人たちが反発した結果だと言えるでしょう。

小説はただの時間つぶしではありません。心の栄養となり、想像力の翼を広げてくれる力を持っています。

小説は読むことで共感力が高まりコミュニケーション能力が向上し、語彙表現が増えて話が上手になります。

この記事では小説を読むメリットを詳しく紹介します。この記事を読めば、あなたはもっと小説が好きになります。

この記事の目次

小説は読む意味がないという誤解はなぜ生まれるか

書類の山

小説は読む意味がないと言う人は「フィクションだから」「実用的ではないから」という意見を言います。

しかし、フィクションを読めばEQ(心の知能指数)が開発されます。これはノンフィクションにはない効果です。

以下、トロント大学で行われた研究の総論です。

読書となると、知識を得るための行為とつい考えがちだ。しかし研究によれば、フィクションはノンフィクションよりもはるかに重要な恩恵をもたらす。

たとえば、フィクションを読むと社会に対してより鋭敏になり、他人の動機を理解する能力が磨かれる。

たしかに、ノンフィクションを読むことは知識を得るのに役立つが、EQの開発には、あまり役に立たない。

引用:DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

このように、小説(フィクション)にはEQを開発する効果があり、小説をよく読む人はEQが高いと言えるでしょう。

EQ(心の知能指数)が高い人の特徴
  • 感情のコントロールとストレス耐性に優れている
  • コミュニケーション能力と協調性が高い
  • 柔軟性があり、新しい状況や異なる意見にも順応できる
  • 冷静さを保ち、他者の感情を敏感に察知できる

小説にはすぐに使える実用的なことは書かれていないかもしれません。ただし、実用書を読んでも行動しなければ効果はありませんし、偉人の伝記や成功譚はアテにならないことも多いです。

小説は読む意味がないという人は、小説を読むことで得るメリットをわかっていないだけかも知れません。

小説を読む5つのメリット

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小説を読むことは、単なる娯楽ではなく、私たちの心と脳に多大な影響を与えます。小説を読む5つのメリットを詳しく紹介していきます。

共感力が高まる

小説を読むことで他人の視点を理解し、他人の感情を共有する力=共感力が高まります。小説にでてくるさまざまな登場人物に触れることで、いろいろな考えや思想を考えるキッカケになるからです。

昔読んだ小説でも、読み直してみると見方が変わることもよくあります。それは、経験を積んだことや立場が変わったことで、共感できる事柄が変わるからです。さらに共感力が高まることで、物事を判断するときに相手の立場で考えることができるようになります。

共感力は社会で生きる上でも重要な能力です。

文章や言葉の美しさを知れる

小説を読むことで、言葉の美しさや文章のリズム、言語表現の豊かさを体験できます。言葉の美しさを知ることは、言語能力を高め、表現力を向上させるのに役立ちます。美しい言葉や表現に触れることで、感性も磨かれるのが特徴です。小説に触れることで語彙力も磨かれ、文章力が上がることも嬉しい副産物です。

人は知っている言葉の3割しか使えません。小説を読んで知っている言葉を増やせば、語彙力が上がり話が上手になります。

ストレス解消になる

小説を読むことは、ストレスを解消するのに役立つのも特徴です。イギリスのサセックス大学の研究によれば、わずか6分間の読書でストレスレベルを68%も低下させる研究結果もでています。。小説の物語に没頭すれば一時的に現実から離れ、心地よいリラクゼーションを得ることができるからです。

小説を読むことは音楽鑑賞やゲームをするよりも、大きなストレス解消効果があります。ストレスに悩む人ほど、小説を読むのがおすすめです。

脳が活性化する

小説を読むことは、脳を活性化する効果があります。物語を追うことで、記憶力や理解力、さらには想像力まで鍛えられます。小説を読むとストーリーを脳内で組み立て、風景や情景、登場人物の気持ちを想像するからです。

さらに小説には複雑な言葉や言い回しも多く、それに触れること自体が脳の活性化につながります。本を読めば視覚情報を処理する「後頭葉」や、思考・創造性に関わる「前頭前野」など、脳のさまざまな部位が活性化するからです。

小説を読むことでコミュニケーション能力も上がります。

別の人生を擬似体験できる

小説を読むことで、私たちは他人の人生を体験したり、非日常的な世界を冒険することができます。非日常的な世界を体験することで、私たちは日常生活に新たな刺激やインスピレーションを得ることが可能です。インスピレーションを得ることで、発想が広がり仕事や生活でのヒントが得れるのが小説の大きなメリットです。

上記の効果から「小説はただの娯楽ではない」と言えます。

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小説を読む5つのコツ

小説を読むことは、新たな視点を開く、知識を増やす、想像力を鍛えるなど、多くのメリットがあります。しかし、「読み始めたはいいけど途中で挫折してしまう」「読むのが苦痛に感じる」という経験をしたこともありませんか?以下の、小説を読むためのコツを知れば、楽しく最後まで小説を読めます。

登場人物は全員覚えなくても大丈夫!

小説には多くの登場人物が出てきますが、全員を完璧に覚える必要はありません。主要なキャラクターとその関係性を把握することが重要です。

すべてを覚えておかなくても「なんとなく覚えておく」くらいで大丈夫です。

読みたいときだけ読む

読書は楽しむためのものです。無理に読む必要はありません。読みたいときに読めるだけ。これが読書を続ける最大のコツです。「早く読み終わらなきゃ…」「積んでる本を消化しなきゃ…」と意識してしまうと、逆に負担になります。

自分のペースで、好きなときにだけ読みましょう。

本を読む環境を整える

読書を楽しむには環境を整えることはとても重要です。カフェで優雅にコーヒーでも飲みながら読書をするのもいいですし、自分の好きな環境で読書をするのは有効な読書法です。カフェのように、本を読むこと以外できない環境を作れば自然と読書は捗ります。

合わないと思ったら読むのをやめる

読んでいて「イマイチだな…」と感じたら、途中で読むのをやめるのも大切です。途中でやめてしまえば、新たな本に出会う機会を増やすことだってできます。もったいないと感じる気持ちもわかりますが、合わないと思ったらやめてしまうのも立派な読書法です。

合わないと思った本でも何年かして読み直したらとても面白く感じることもよくあります。

本の内容をアウトプットしてみる

読んだ内容を自分なりにアウトプットすることで、理解が深まります。noteやブログに感想を書いたり、友人に話したり、SNSでシェアしたりと、自分に合った方法を選びましょう。𝕏で読了ツイートをすればその本が好きな人と意見を交換し合うこともできます。

以下は、私が𝕏で共有したときのポストです。

上記のポストをしたところ、実際の私が感想を綴った「少年と犬」を読んでくれたフォロワーさんがおり、一緒に本の感想で盛り上がったのを覚えています。本の内容をアウトプットするのは、読書を楽しむために有効な方法です。

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小説の選び方3選

小説選びはとても重要。自分の好みや興味があることでなければ、共感もできないし読むのが苦痛になってしまいます。小説の選び方のコツは、以下のとおりです。

ジャンルで選ぶ

小説のジャンルは多種多様です。自分が興味を持つジャンルを選ぶことから始めてみてください。それでも、読書初心者のうちは何から手をつければいいかわからないと思います。そういう時は直木賞受賞作や本屋大賞受賞作などの話題になった大衆小説を選ぶのがオススメです。

なぜなら、純文学よりも大衆小説の方が圧倒的に読みやすく、映像化された作品も多いので興味をそそりやすいからです。

芥川賞と直木賞の違い
芥川賞は、雑誌(同人雑誌を含む)に発表された、新進作家による純文学の中・短編作品
直木賞は、新進・中堅作家によるエンターテインメント作品(大衆小説)の単行本が対象です。

好きな作品が見つかれば、その作家の本をさらに読んでもいいですし、そのジャンルを深ぼってもいいと思います。2024年の本屋大賞は宮島末奈さんの「成瀬は天下を取りにいく」です。まず最初の1冊としておすすめです。

本屋大賞は「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本」のキャッチコピーで有名です。汝、星のごとくはオーディブル聞き放題で初月無料でも聞けます。

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著者で選ぶ

特定の著者の作風や思想に共感することは、小説を選ぶ大きな基準となります。好きな著者がいる場合、その著者の他の作品を読むのも一つの方法です。

新たな著者を探す際には、賞を受賞した著者や、評判の良い著者から選ぶという方法もあります。

レビューと評価で選ぶ

他の読者のレビューや評価を参考にすることも、小説選びの重要な基準となります。ただし、レビューは個々の感想であり、必ずしも自分が同じ感想を持つわけではないということを念頭に置くことが重要です。

レビュー数が多くて評価が高いものは「当たり」の可能性が高いです。

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アプリで読書を習慣化(kindle Unlimited、オーディブル)

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オーディブルは小説好きにもおすすめです。なぜなら、朗読で聞くことで物語の表情がガラッと変わり、読んだことがある本でも違った楽しみを発見できるからです。大好きな本がある人はオーディブルに作品があるか探してみてください。きっと、その作品がもっと好きになるはずです。

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まとめ|小説の世界を体験してみよう

小説を読むことは、共感力を高め、言葉の美しさを知る手段であり、ストレス解消にもなります。ただし、読書には睡眠時間が減ることや書籍代がかさむこと、ハズした時のダメージが大きいなどのデメリットもあります。

それでも、読書の効果を実感し、楽しみながら続けるためのコツを掴むことで、読書はあなたの生活を豊かにすることは間違いありません。小説の選び方や読書環境をつくる工夫をして、読書を生活に組み込んでみましょう。

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